「 南島 隆 展:Reason 」を 12月17日(金)から Shun Art Gallery Tokyo にて開催
「南島隆 展:Reason」
南島隆は、「異郷化」をテーマに風景や距離や時間の速さまで変わっていく世界に戸惑う人間の様を、木と麻布を使って独特の世界を表現してきた。そして今、世界を見渡してみると逆に「変わらない、変われない姿」が新たな問題を生み出していると感じている。
今回、新シリーズ「Reason(その理由)」の作品に初期作品と「異郷化シリーズ」の作品を加え、約30点の展示で独自の世界を創造する。
「南島 隆:プロフィール」
南島 隆 みなみしま たかし
1957年、長野県に生まれる。1983年、武蔵野美術大学大学院彫刻科修了。
1980年、第2回 中日展(中日新聞社)準大賞・東海ラジオ放送賞。
2005年、愛・地球博アートギャラリー展グルジア賞。
2003年、第18回国民文化祭美術展(文化庁・山形県)
山形県実行委員会会長賞。
日本現代具象彫刻展、豊田トリエンナーレなどに出品。
個展21回。
女子美術大学 芸術学部 アート・デザイン表現学科 アートプロデュース表現領域教授。
「南島 隆 展:Reason 」 実施概要
イベント名:南島 隆 展:Reason
開催日:12月17日(金) 〜 1月23日(日)
定休日:月曜日、年末年始:12月28日(火) 〜 1月5日(水)
会場名:シュンアートギャラリー東京
アクセス:東京都港区台場2-2-4 クリニックモール3階
入館料:無料
website: https://shunartdesign.com/
Instagram: https://www.instagram.com/shun_art_gallery_tokyo/
facebook: https://www.facebook.com/ShunArtGalleryTokyo/
遥か彼方の光り輝くもの
―南島隆展によせる言葉
銀座で初めて南島隆の作品を観ることができた。かつて、図録では見たことのある彫刻だ。その彫刻の人物に麻袋(ドンゴロス)の服を着せた作品は長年逢えなかった旧友に会えたように、心の奥深くの懐かしい「郷愁」を呼び起こした。
顔は小さく、表情が見えにくいものの、少し猫背気味のスタイルからはどれも哀愁が漂っている。さほど広いとは言えないスペースにドンと大きい船に乗った難民らしき男。この男の未来を支えるにはこれだけの規模が必要だろうなあと思ったものだ。
更に上の階の部屋には、天馬の彫刻があった。ジョ―ジアの物語から作られた雄大なイメージ、自在に駆け巡りたいその天馬にとって、スペースは大草原じゃない限り窮屈に思える。収まらないほどの「情熱」を感じた。
今般の個展は、新シリーズ「Reason」の作品に初期作品から異郷化シリーズまでの作品を加えた展示になる。これまでの作品からは、南島隆ならではの文学性が垣間見られる。映画や戯曲などを相当量通読し、それが作品のタイトルにも反映されている。急速に変わっていく世界に、戸惑う人間の様から、変わらない、変われない世界の側面を多角的に見つめている。
訪問が叶わず、遠く離れた上海からZoomで訪れたアトリエ訪問であったが、年末に東京で作品展を観る事ができるのが楽しみだ。遥か遠くで光り輝くものへ、「親しくなりすぎた他人」から「親しくなった永遠の友人」にこの展覧会を捧げる。
上海アトリエにて Shun
ご無沙汰しています。ご連絡ありがとうございました。また、家族と共に是非お伺いしたいと思います。
あの黒く細い人達が、今回はどんな顔で迎えてくれるのでしょうか?今でも、前回拝見したピノキオや、荷車を引く人達の真剣な表情を思い出して、とても楽しみで、ワクワクしています。私だけではもったいないのでお友達にも紹介しまくりです。
こんな時代だからこそ、お会いできる事がありがたいと心から思います。
年賀状の宛先がわからないので、この場を借りて、新年の挨拶をさせてください。
今年も宜しくお願いします。
お身体に気をつけて 我が道をゆっくり歩いてください。
ご活躍をお祈りいたします。