保科豊巳 个展「描かれたインスタレーションと雨 ー 1980年から」
Duration : 11:00-18:00 (月曜休)
Opening : 2022.12.2 (Fri) - 2023.1.22 (Sun)
Venue : 東京都港区台場2ー2ー4クリニックモール3階 / 2-2-4 Daiba, Minato-ku, Tokyo Clinic Mall 3rd floor
Tel : 03-6426-0726
Web : https://shunartdesign.com/
Artist : 保科豊巳|HOSHINA TOYOMI
Shun Art Galleryでは2022年12月2日(金)から23年1月22日(日)まで保科豊巳 個展「描かれたインスタレーションと雨―1980年から」を開催いたします。 ポストもの派の代表作家の一人。80年代からいままでの平面作品とインスタレーションのドローイングなど約20点の作品を展示します。同時に上海スペースにて11月05日(土)~12月18日(日)まで 上前智祐 個展「方块 Quadrangle」が開催されます。 保科豊巳 1979 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻、卒業 1981 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻、油画修了 1984 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻 2019 熱海山口美術館長、東京芸術大学名誉教授 2021 京都芸術大学特任教授 個展 黒い光,[LIGHT OF DERKNESS]HIROSIMA」梅野絵画記念館 長野 日本
受賞 1984 今日のアジアの美術〈グランプリ.受賞〉香港アートセンター 1992 日本建築工芸協会最高賞.[結猪高欄道] この秋、東郷市にある保科先生のアトリエに二度に渡って訪れた。アトリエに行く前に寄った際に池越しに観る「結いの高欄覧道」は、先生手作りのブロンズの高欄のブリッジ。その橋のブロンズの曲線は背景に見える浅間山連峰の曲線と同じラインを成し、この地の環境に融合し、美しき調和を実現している。 「雨の降る家」はアトリエにお庭に立派に再現してあり、茅葺き屋根も亭自体もすべて手作り、香川県引田に建てた「雨を聞くための家」と2019年の退官記念展の東京芸術大学美術館「雨の降る家2019」や東郷市で「雨の降る家2019」を一体化したものに見えた。晴れた際に雨の音を聞く、昔の中国の文人たちが憧れた「聴雨」。それは、中国文人情調の最高の表現にも思われてどこか懐かしい。 また、ニューヨークで経験した9.11と日本の3.11。黒い雨の記録は、放射能事故により黒い雨が降っていた記憶から来ている。「生きている感触は、この際どい瞬間にこそ充実した生の瞬間を感じることができる」と思わせた若き日の1980年の「氷上痕跡」の作品は彼の出発点であり、ブリッジを臨むその湖が作家生命の出発点であり、今もこの近辺で暮らしている。同じ頃、1980年代「高山登、川俣正、保科豊己三人展」を皮切りに「第12回パリビエンナーレ(パリ私立近代美術館)に参加、その後も活動の場をギリシャ、スイス、フランス、アメリカ、中国へと広げて行った。ポストモノ派という呼ばれる彼らの活動はその後どういう過程を経たか研究したい分野でもある。 (参考:「『場』の『関係性』の思考」 ギャラリーオーナー・Shun) |